グループ展Les filles Terribles〜恐るべき少女たち〜

March 31, 2016

無垢であるがゆえの残酷さ、無邪気であるがゆえのエロティシズム。
バルテュスの少女モデルだったテレーズにみる聖なる天使、イリナ・イオネスコの愛娘エヴァにみる禁断のバロック、映画「闇のバイブル 聖少女の詩」におけるゴシック・ロリータ、映画「ヴァージン・スーサイズ」の思春の森……。

先月のグループ展「トロンプルイユ」に続き、ファッションのテーマとしての「少女」に焦点をあてた展示となります。

 

名取あきさんは引っかかりのある女性像に得も言われぬユーモアを含んで描く人だなぁと思っていました。しかも軽やかに。意地悪な大人の女性〜女優やアーティストのポートレイトをいっぱい観てみたいと思っていました。が、今回は将来の悪女候補を観てみたくてお声掛けしました。

指先やつま先まで気を配った艶かしいポーズを描く西村オコさん。彼女の絵を観てすぐに映画「エコール」または「ミネハハ」で描かれた、秘密の全寮制寄宿舎で暮らす少女たちを描いて欲しいなぁと考えていました。これまで書籍の装画を多く手掛けていますが、ファッション方面でも活躍して欲しいです。

箕岡恭平さんはまだ誰も知らない才能。和洋入り乱れた博物誌的なモチーフとともに描かれる擬人化された、もしくは動物の被り物を纏った小人と少女(ただしイマドキな女の子)。逢魔時(おうまがとき)の風情を描いたかのようなカタルシス。執拗なまでに描き込まれたなんとも不思議なダークファンタジィをお楽しみください。

そして吉本彩子さん。初めて彼女の絵に出会ったのは10年前。彩櫻恋という名でセンシャルでキケンな香りの女性像が印象的でした。今回のテーマを考えたときに最初に思いついたのが彼女の描く女性たちでした。重層的に重ねてゆく危うい少女の記憶と、小さな悪の華、そこはかとなく漂うバロックな香りを愉しみにしつつ。

 

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