グループ展 恐るべき少女たち 2019

February 22, 2019

今回で第4回目の開催となるグループ展 恐るべき少女たち。

少女の中に潜む、無垢であるが故の残酷さやエロティシズム、そしてファンタジーをスタイルの異なる5名が描きました。

 

 

前回に引き続き参加の毬谷 静さんはこのテーマでは外せない一人です。

彼女の描く妖しく戯れる少女像は、捉えどころのない表情と相まって想像力を掻き立てられて強く惹きつけられます。背景を覆う淡くて不穏な空気感や意味深なシチュエーションなどまさにこのテーマにぴったりです。当ギャラリーでの展示をきっかけに今年は別の展示にもお誘いいただいたりしていて、今後の活躍が楽しみです。

 

 

2018年の同グループ展示ではお客さんとして観に来ていた須藤はる奈さん。当ギャラリーでは2018年の台北アートブックフェアとグループ展メメント・モリに続いての参加です。

こだわりのあるファッションや髪型、リボンをつけた少女像はどれも可愛らしいです。しかし、心に強い意志を持った彼女たちは一貫して不機嫌そうな表情。そこには社会に対する彼女の思想が貫かれています。販売していたZINEの中に差し込まれたフレーズには彼女のパンク魂が垣間見れて微笑ましいです。

 

 

こちらも前回に引き続き参加の金井香凛さんもこのテーマでは外せない一人。

今回も土着信仰〜宗教的な熱を帯びた連作での参加でした。彼女の描く女性像を見るといつもドルイダス(古代ケルト社会における祭司)が頭に浮かんできます。いつかどこかに存在した「恐るべき少女たち」を率いる強くて美しいリーダーを想像して彼女の絵を愉しみました。

 

 

いけないフェアリーテイルを覗きみてしまったかのような、蕩けるような甘美さと切れ味の鋭い刃物のような蠱惑的(こわくてき)な肢体を鉛筆(HBと2B)で描く火ノ子さん。様々な要素がちりばめられた小世界は色んな解釈が愉しめました。日々描いているスケッチを見るに、いつか彼女のお伽話が完成されるのを待ちたいと思いました。

 

 

本展では特別ゲストとしてshironeさんの作品も二点展示しております。

 

 

本展は90年代初頭にアメリカで発生した新たなフェミニズム運動「Riot Grrrl〜ライオット・ガール」= 70年代のフェミニズムとは一線を画した次世代的な動きで、アメリカを経由して90年代から現在にみられる日本のひとつのカルチャー、クリエイティヴィティとしての“ガーリー”に連なる作品展となります。

特に、思春期の少女やお伽話の登場人物を甘くロマンティックな雰囲気で描いたカレン・キリムニックと、身近な友人や有名人、歴史上の人物をそこにいるかのような独自の距離感で描いたエリザベス・ペイトンの絵画における“ガーリー”を標榜しております。

幻想的な装いを纏いながら、密かに毒を帯びた甘さに注目してください。

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